男性看護師の魅力とは?
~頼れる存在としての訪問看護の新しいカタチ~
はじめに
「看護師」と聞くと、白衣の女性を思い浮かべる方がまだまだ多いかもしれません。
でも、最近では病院や在宅の現場で、男性看護師の活躍がどんどん増えているのをご存じでしょうか?
訪問看護でも男性看護師が在籍しているステーションは少しずつ増えてきました。
力強さや冷静さだけでなく、優しさや頼もしさを兼ね備えた男性看護師の存在は、ご利用者やご家族にとって大きな安心感につながります。
今回は、訪問看護の現場で働く男性看護師の魅力を、みなさんにご紹介します。
1. 力仕事に強い!安心の介助力
訪問看護でよくあるのが「体位変換」や「移乗介助(ベッドから車いすへ移るサポート)」です。
体格の大きな利用者さんや、寝たきりで体を動かすのがむずかしい方のケアには、どうしても体力が必要です。
✅ 男性看護師が得意なこと
- ベッドから車いすへの移動
- 入浴やシャワー介助
- 体位変換やシーツ交換などの介助
男性看護師は腕力や体格を活かし、安全で安定した介助ができます。ご家族が「一人ではとても持ち上げられない」と困っている場面でも、男性看護師が入ることで安心してケアを受けられるのです。
2. 冷静さと判断力
医療の現場では、急な体調変化に対応する力が求められます。
血圧が下がった、呼吸が苦しくなった、転倒してしまった…そんな時、利用者さんやご家族はとても不安になります。
男性看護師は、落ち着いた判断と冷静な対応ができる人が多いのも魅力のひとつ。
緊急時に大きな声で慌てるのではなく、冷静に状況を整理し、必要な処置を行い、医師へ報告・相談する姿はとても頼もしく映ります。
「男性だから冷静」というわけではありませんが、安心感を与える雰囲気は、男性看護師の強みです。
3. ご利用者からの安心感
男性看護師は、利用者さんによってさまざまな安心を与える存在です。
✅ 男性利用者さんからの安心
- 同性だから話しやすい
- 体を見せるケア(清拭や入浴)も抵抗が少ない
- 男性特有の悩みも相談できる
✅ 女性利用者さんからの安心
- 力仕事を任せられる
- 頼れる存在として信頼できる
- 家族のような安心感がある
もちろん人によっては「女性の看護師がいい」という方もいます。
でも、男性看護師がいることで「選べる安心感」が広がるのです。
4. ご家族への支えにもなる
訪問看護は、利用者さん本人だけでなく、ご家族のサポートも大きな役割です。
介護をしているご家族にとって、男性看護師の存在はとても心強いです。
- 「抱きかかえるのが大変だから助かる」
- 「男性同士でしか分からない悩みを聞いてもらえた」
- 「子どもや孫のように頼りになる」
ご家族にとっても、体力的・精神的な支えになるのが男性看護師の魅力です。
5. 子どもや若い利用者にも親近感
訪問看護を利用するのは高齢者だけではありません。医療的ケアが必要な子どもや、若い世代の方もいます。
そうしたとき、男性看護師がいると「お兄さん」や「先生」のような存在として親しみやすく、安心感を与えることができます。
特に思春期の男の子にとっては「同性に介助してもらえること」が大きな安心につながります。
6. チームに多様性を生む
訪問看護ステーションのスタッフは、女性が多いのが現実です。
そこに男性看護師がいると、チームのバランスや雰囲気がぐっと変わります。
- 意見の幅が広がる
- 利用者の希望に応えやすくなる(「男性がいい」「女性がいい」と選べる)
- スタッフ同士で力仕事を分担できる
つまり、男性看護師の存在はチーム全体の力を底上げする効果があるのです。
7. 男性看護師の優しさ
「男性看護師」と聞くと、力強さや冷静さばかりが注目されがちです。
でも、実際には「優しさ」も大きな魅力です。
- 利用者さんの話をしっかり聴いてくれる
- 照れずにユーモアを交えて場を和ませてくれる
- 高齢の方から「息子のようだね」と言われることも
力強さと優しさの両方を持つことで、利用者さんや家族から厚い信頼を得られるのです。
8. 実際の声
実際に男性看護師に訪問してもらったご家族からは、こんな声が聞かれます。
- 「重たい父を一人で移動させるのは大変でしたが、男性看護師さんが来てくれるようになって本当に助かっています」
- 「母が入浴を嫌がっていましたが、『彼なら安心』と受け入れてくれるようになりました」
- 「娘が男性看護師さんを“お兄ちゃん”と呼んで楽しみにしています」
このように、利用者さんや家族に寄り添う存在として頼りにされているのが分かります。
まとめ
男性看護師の魅力はたくさんあります。
- 力仕事に強く、介助が安心
- 冷静で頼れる雰囲気
- 同性・異性それぞれから安心感を与える
- ご家族の支えになる
- 子どもや若い世代から親しみを持たれる
- チームに多様性を生む
- 優しさとユーモアで和ませる
訪問看護の現場で、男性看護師はますます必要とされています。
「訪問看護に男性がいるのはめずらしい」と思われる方もいますが、だからこそ、出会えたときの安心感や信頼感はとても大きいです。
おわりに
訪問看護は「技術」だけでなく「人柄」や「存在そのもの」が大切な仕事です。
男性看護師は、その体力や冷静さ、そして温かい心で、ご利用者とご家族の生活を支えています。
もし「力仕事が大変」「同性の看護師にお願いしたい」「頼れる人が来てくれると安心」と思っているなら、男性看護師のいる訪問看護ステーションを選ぶことは大きな安心につながります。
訪問看護の中で活躍する男性看護師の魅力を、ぜひ体感していただければと思います。
愛の手訪問看護ステーション 看護師 鷲尾拓也